時代を感じる苔むした小さな別荘!室生犀星記念館!

室生犀星記念館



室生犀星記念館は、軽井沢銀座やショー通りからちょっと奥まったあたりというか、軽井沢テニスコートの裏辺りにあります。


「記念館」といっていますが、基本的にここは文学者・室生犀星の別荘をそのまま一般に公開している施設です。
室生犀星は、大正から昭和にかけて活躍した文学者で、金沢の生まれだそうですが、後半生はこの別荘で過ごしたそうで、志賀直哉堀辰雄などともここで交流を深めたんだそうです。犀星は芥川龍之介とも交流があったそうですが、彼もここを訪れていたのかどうかは不明です。というか、詳しく覚えてません。悪しからず。
(前にペイネ美術館について書いたブログの中でも少し触れましたが、塩沢湖の向かいにある「軽井沢高原文庫」という文学館には、この室生犀星の原稿や書簡などの資料が数多く展示されています。そちらで犀星についてちょっぴり詳しくなってからここを訪れることをオススメします。)


「記念館」の敷地内には、3つの小さな建物が建っています。
確か「別荘(生活場所)」と「書斎」、「客間」だったと記憶しているんですが、間違ってたらごめんなさい。
用途によってこの3つの建物を行ったり来たりしていたそうですよ。お客さんが来たら「客間」に通して、「別荘」からちょっと歩いていくみたいな。。でも3つの建物は殆どくっついている状態で、例えば「別荘」から「客間」といっても10歩ほどしか離れていないんですけどね。(笑)わざわざ別の建物にする意味があったんかな〜、、なんてことも考えちゃいますが、まぁわざわざ“離れ”にしたところが粋なんでしょうね。


どれも天井が低い平屋で、本当に小さな建物です。特に「書斎」と「客間」はその一部屋だけのための建物という感じですから、コンパクト&シンプル。
でも時代を感じられてすごくいいですよ。昭和初期あたりにタイムスリップできます!


苔むした庭を眺めながら、作家仲間と話しをしたり、執筆活動をしてたんだろうな〜。。なんてことを考えながらそれぞれの建物の中を覗いていると、感慨深くなりますよ。


「文学者の別荘を訪ねる!」なんてタイトルに書いちゃいましたが、そんな肩肘はらずに是非行ってみて欲しい場所の一つですね。
軽井沢らしい静かで歴史を感じられる場所ですので。


住所:軽井沢町軽井沢979-3